電波プロダクトニュース
040310_04
ソフトウェアー統合開発環境 米ウインドリバー社は、レッドハット社と組込みLinuxを共同開発する。リアルタイム制御向けで強みを持つ同社のVxWORKSと、組込みLinuxの共存により、新たな機能を備えた組込み機器開発の可能性を広げていく考えだ。 ウインドリバー社は先月24日、新たな戦略を発表した。レッドハット社とのパートナーシップ、Linuxベースの新たな統合開発環境の提供、リアルタイムOS「VxWORKS」の新バージョン(6・0)開発、が主な内容。 同社はかねてから、組込み機器用ソフトウエア開発環境の最適化や、開発手法の標準化による効率化、信頼性向上の提供を目指してきた。その一環として「組込みLinuxへの対応をどうするかは一年半前から社内で検討が始まった。リアルタイム処理やシステムの瞬時立ち上げなどで強みを持つ当社と、レッドハット社が協力し、組込みLinuxを開発、両OSが共存していく環境を提供していく」と日本法人の藤吉実知和社長は今回の経緯を語る。 共同開発の内容やスケジュールは今のところ未定だが、現在、ウインドリバー社から30人の技術者がレッドハット社に出向いて、開発を始めた。 新バージョンのVxWORKS6・0は、Linuxなど他のOSと、1つの組込み機器上で組み合わせて使えるよう、OS間通信を可能とした。 また、組込み用のプログラムが大規模化するなかで、他のメモリー領域を壊さないようにするMMU(メモリー・マネジメント・ユニット)ベースのメモリープロテクション機能を新たにサポートした。 さらに今回、ソフトウエア統合開発環境として、ウインドリバー・プラットフォーム「ウインドパワーIDE」を発表した。従来の「Tornado」の後継となる。「第一弾はレッドハット・エンベデッド・Linux対応品が投入される」(藤吉社長)予定だ。 自社OSと組込みLinuxの複合OSでは、キャリアグレードと呼ばれる通信・ネットワーク機器向けやコンスーマー機器市場にフォーカスしている。 |
|
全新製品情報
|
一般電子部品:製品別リスト
|
|
電子デバイス:製品別リスト
|
電子デバイス:用途別リスト
|
|
ホームページへ戻る
|
次データへ
|