電波プロダクトニュース
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光コネクター NTTはこのほど、NTTフォトニクス研究所とNTTマイクロシステムインテグレーション研究所の通信用光コネクター技術を応用し、これまで工場以外での作業が難しかった光コネクターの工事現場での組立て作業を、短時間かつ低コストに実現できる技術を開発した。新開発の瞬間接着剤と小型高速研磨機からなるもので、NTTアドバンステクノロジー(NTT―AT)が今月10日から販売開始する。 新技術は、NTTの総合プロデュース機能によって製品化され、光コネクター関連技術の開発・販売で実績のあるNTT―ATが製造、販売する。 新製品は、新たに開発した瞬間接着材と小型高速研磨機により構成され、従来から利用されている低コストの光コネクターの部品をそのまま用いながら、組立て工数の削減によって作業時間を5分の1に短縮するとともに、電力供給のない工事現場での組立て作業も可能とした。 これにより、光コネクター取付け作業の大幅なコストダウンを図るとともに、これまで融着などの永久接続技術が使われていた接続個所をコネクター化できるなど、光配線工事の自由度を広げることが可能。 さらに、端面を損傷した光コネクターや旧型のPC研磨された光コネクター端面を低反射PC研磨に再研磨するなど、既存設備の有効利用の点からも大きな効果が期待されるという。 新開発の瞬間接着剤は、主剤を塗布したフェルール内に、硬化剤を付けたファイバーを挿入することにより、1分で硬化する。組立てツールは、フェルール保持具、接着剤塗布容器、ファイバー挿入ガイドから構成され、単純な操作で熟練を必要なしに一定量の塗布が可能となる。また、ファイバーガイドを用いることにより、細いフェルールにも容易にファイバー挿入が可能。小型高速研磨機は、ゆっくりと自転運動しながら高速の公転運動を行うため、小面積の研磨シートを効率的に利用しながら高速かつ高精度な研磨が可能。乾電池駆動タイプ。 適用分野としては、ビル内のLANなど光配線工事、光アクセス網の宅内側光配線工事など。また、小型高速研磨機は現場組立てのほか、応用分野として、汚れが取れない、あるいは傷がついた光コネクター端面の再研磨、反射減衰量25デシベル程度の既設置PC光コネクターを、その場で反射減推量50デシベル以上の低反射PC研磨にアップグレードなどの用途にも適用可能。 当初は、MU形光コネクターの現場組立てキットの販売を開始し、その後、SC型光コネクターへの展開など、適用領域を拡大していくことにしている。 |
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