電波プロダクトニュース
040228_03
アルミ反射板 昭和電工はこのほど、パソコンのディスプレイや液晶テレビなどで需要が拡大している液晶ディスプレイに使用する「アルミ反射板」を開発、サンプル出荷を開始した。 液晶ディスプレイは、液晶ユニットと、それを背面からランプで照らすバックライトおよび反射板で構成され、昨今のディスプレイの大型化、高精細化、高輝度化に対応したランプ数増加に伴い、反射板には高反射性かつ均一な放熱性を併せ持つ材質が求められている。 同社はすでに、純アルミと同等の熱拡散性を持つ優れた高強度アルミ合金「ST60」を販売しており、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ用放熱板として需要が拡大している。 今回開発の「液晶ディスプレイ用アルミ反射板」は、放熱性に優れた「ST60」に独自開発の白色塗装を施したもので、従来のアルミ合金にPET樹脂製白色フィルムを貼付した製品に比べ、放熱性や耐光性に優れ、95%以上の反射率を発揮する。 このため、今後の高輝度化、高視野角化によるバックライトユニット内の高熱化に起因する、ランプ寿命や、輝度の低下などの問題に、10分対応できる性能を持っている。また、この白色塗料は紫外線を吸収する特性を持つため、ディスプレイ全面への紫外線放射を低減する効果がある。 さらに、塗装方式の採用によりプレス加工後の塗装も可能であり、複雑な形状の反射板や、構造体(シャーシ)と兼用の反射板への応用も期待できる。2005年にはST60シリーズ全体で、17億円の売上げを計画する。 |
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