電波プロダクトニュース
040218_03
有機トランジスター ソニーは17日、有機トランジスターの電極から有機半導体層への電気伝導メカニズムを解明し、有機トランジスターの電子移動度を向上させる技術を開発。この技術を応用した有機トランジスターで各画素のスイッチングを行う2.5インチモノクロ透過型TN液晶ディスプレイでの動作を確認したと発表した。 近年、半導体材料としてシリコンの代わりに有機材料(炭素を骨格とした化合物)を用いた有機トランジスターの研究が世界中の大学や企業で盛んに行われている。 同社は、有機トランジスターの有機半導体層での電子の通り道(実効的チャンネル層)がゲート絶縁膜に接する約3nmの薄い層であることと、ソース電極から有機半導体層への電気伝導(キャリア注入)は、電極がこの実行チャンネル層と接する部分ではスムーズに流れ、それ以外の部分では流れにくいことを解明した。 これを取り入れて自己組織化単分子膜を用いた電極構造を採用することで、ソース電極と有機半導体層間のコンタクト抵抗を低下させることが可能になり、トランジスターサイズを小さくしていくと電子移動度が著しく低下してしまうという従来の有機トランジスターの問題を克服、電子移動度を同社比で約50倍向上させることに成功した。 さらにこの技術を応用した有機トランジスターを各画素のスイッチングに使用し、2.5インチモノクロ透過型TN液晶ディスプレイ(160×120画素)を動作させることに成功した。この技術は、米国サンフランシスコで開催中のISSCC2004(国際固体回路会議)で発表された。 |
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