電波プロダクトニュース
040216_05
DSD信号編集用LSI 日本プレシジョン・サーキッツ(=NPC、東京都江東区福住2―4―3、五味佳文社長)は、スーパーオーディオCD(SA―CD)のソフト編集装置向けに、サンプリング周波数5.6448Mヘルツ/2.8224Mヘルツに対応した8チャンネルDSD信号編集用LSI「SM5951AF」を開発、3月からサンプル出荷を始める。サンプル価格は2万円。 新製品は、ソニーの協力に基づき開発した。SA―CDの記録信号フォーマットであるDSD(ダイレクト・ストリーム・デジタル)信号を4系統入力し、ミキシングして1系統に変換・出力する回路を、8チャンネル分内蔵している。また、各系統のDSD信号を1系統に重ねるときに、外部から24ビットの係数を設定することで、各系統の音量を調整できる。ミキシングが不要な場合は、入力された信号をそのまま出力することもできるため、信号が劣化しない。 SA―CDは従来のCD(サンプリング周波数44.1kヘルツ)に比べ、64倍(64fs)の細かさで音の波形を記録するため、100kヘルツ以上の高音域(CDは20kヘルツ以上の音を切り捨てる)まで、録音できる。 新製品は64fsに加え、さらにその2倍の128fsでのミキシングにも対応した。 さらに、128fsミキシング時にも、モニター用として64fsDSD信号を出力できる。入出力遅延時間の微調整やミュートパターンを外部入力と内部生成から選択できる機能も搭載した。 入出力フォーマットは、ビットクロス周期ごとにデータが変化する通常のフォーマット「ストレートDSD」のほか、ビットクロス周期のなかで、データが反転する「マンチェスターコーディングタイプDSD」にも対応している。 パッケージは160ピンQFPで供給する。 SA―CDソフトは昨年末で1000タイトルを超え、プレーヤーも10万円を切る安価な製品が登場してきた。同社では今後、SA―CD向け一ビット信号処理LSIなどの開発・商品化を進めていく。 |
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