電波プロダクトニュース
040213_01
ホログラムメモリー NTTは12日、切手サイズのプラスチック樹脂媒体で1GBの記憶が可能な薄膜ホログラムメモリーの媒体と、手のひらサイズの小型データ読み出しドライブを試作し、05年中の実用化へのメドをつけたと発表した。 名称は「インフォ・マイカ(Info―MICA/インフォメーション・マルチレイヤード・インプリンテッド・カード)」。今年はメーカー各社と共同して安定度向上を図り、05年には切手サイズで1GBのROMドライブと媒体を製品化。電子辞書や半導体ROMの代替として携帯音楽プレヤーなどに展開する。量産時のコストは、ドライブが数1,000円、プラスチック媒体は1枚100円から200円を予測する。 また06年には同サイズで10GB対応を図るほか、読み書き可能な同サイズドライブ/媒体の開発も並行して進める方針だ。 高媒体記憶密度、回転機構不要の小型低消費電力ドライブ、原版転写プロセスによる量産性に優れた媒体、媒体偽造が極めて困難、金属部分なしのリサイクル容易な媒体などの特徴がある。 試作したオールプラスチックの媒体サイズは25×25×2ミリ(厚さ)。ドライブは88×37×22ミリで重さ105グラム。 原理的には、薄膜ホログラム原理に基づいてデジタル情報を記憶・再生するメモリ。記憶は、デジタル情報を2次元符号化し、符号化された情報をもとに計算機ホログラム(CGH)を導波路層内にサブミクロンの凹凸パターンとして形成する。また再生は、導波路層に端面からレーザー光を入射し、凹凸パターンで散乱された光が結像して得られた再生像を2次元複合化する。 「インフォ・マイカ」の原理的特徴としては、(1)平面的にホログラムを記録することで、光源の波長変動・媒体の熱膨張に寛容となる薄膜ホログラム原理を採用(2)容量増を可能にする薄膜ホログラムの積層化を実現した積層導波路構造の開発(3)ホログラムで複数画増を同一領域に多重記録しながら、液晶フィルターで通り道を1つだけ選択し、選択された画像のみCCD上で結像する開口多重アクセス技術の開発、がある。 |
|
全新製品情報
|
一般電子部品:製品別リスト
|
|
電子デバイス:製品別リスト
|
電子デバイス:用途別リスト
|
|
ホームページへ戻る
|
次データへ
|