電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月26日 040126_01 日立ディスプレイ 表示デバイス 液晶・プラズマ・CRT他 情報家電用

2.2型広視野角TFT液晶



 日立ディスプレイズ(米内史明社長)は、大型テレビ用広い視野角・高画質液晶技術のIPSを導入した携帯電話用低温ポリシリコン(LTPS)TFT液晶の2.2インチサイズ、QVGA(320×240画素)の量産を開始した。 日本では携帯電話のパネルはTFTカラー液晶が当たり前だが、世界市場では現状モノクロ表示が主。昨年第4四半期以降カラーSTN需要が急増、今年末には日本同様TFTも立ち上がると予測されている。

デジカメ搭載も増え、携帯の液晶表示は使用者が見るだけでなく、他人にも見せる機能強化が今後のトレンドになると日立ではとらえ、IPS対応製品生産に踏み切った。 製品は千葉県茂原市の同社茂原製造本部V3LTPSラインの大型マザーグラス(730×920ミリメートル)で当初月産15万個で立上げ、順次増産していく計画。

主な仕様は画素ピッチ0.141×0.141ミリ、表示色数26万2144、対NTSC色再現性約50%、視野角上下左右50%、インターフェイスRGB6ビット。 日立開発のIPS技術(In Plane Swiching)は、液晶分子がTFT基板に平行な面で回転するもの。通常の液晶は電界が加えられると分子は、ねじれながら立ち上がるため、斜めに立ち上がる分子もあり、見る位置を移動すると形状が全く変わってしまう欠点がある。

IPSは分子がほぼ同形状で目に認識されるため、広視野角、色再現性を持ち、中間調での応答速度に効果があり、28インチや32インチの各社大型液晶テレビなどに利用されている。

携帯電話用小型液晶へのIPS技術導入は今後LTPSに限らず、アモルファスTFTへの適用も計画している。日立は大手テレビメーカーに同技術導入製品を販売する一方で、液晶製造メーカーに技術供与もしており、携帯電話分野でもデファクトスタンダード化を目指す。 今回使うラインでは、高画質が要求される携帯電話用半透過型QVGA液晶や、ハイエンド高精細デジタルカメラ用TFT液晶を月産45万枚規模で生産している。


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