小型メモリーカードの市場はデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ＰＣ、ＴＶなど、搭載製品の増加とその搭載比率の高まりにより拡大し続けている。それに加え、携帯電話への搭載でデータストレージへの需要が高まっており、ＳＤメモリーカード、メモリースティックなどに加え、さらに小型化したｍｉｎｉＳＤカ―ド、メモリースティックＤｕｏなどが増加していくものと考えられる。

◇ｍｉｎｉＳＤメモリーカード用コネクター【ＳＣＪＢシリーズ】
携帯電話に搭載されたｍｉｎｉＳＤカード用コネクターを紹介する。リバースマウントタイプで、外径サイズは幅２３．４ｍｍ×奥行２１．７ｍｍ×厚さ２．２ｍｍ（金属フレーム凸部は除く）。小型ながらも、４．５ｍｍのカード排出量があり、操作感のよいカードプッシュタイプとなっている。電源とＧＮＤ端子は、振動、落下衝撃などによる瞬断対策として、ダブルコンタクト構造とし、電気瞬断防止を実現した。このほか、カードロック時にカードが容易に抜け落ちてこないようにするため、カードロック保持力を持たせる構成とし、カードロック解除後のカード脱落防止（ハーフロック）構造も取り入れた。
カード検出ＳＷには、ダブルトーションバネを採用し、摺動接点構造とすることで高接触信頼性を確保した。ハンダ付け端子は、信号端子、カード検出ＳＷ端子を含めて、コネクター後方部に一直線に配置し、実装のしやすさも考慮した（写真１）。
◇ｍｉｎｉＳＤカード変換アダプター【ＳＣＪＣシリーズ】
ｍｉｎｉＳＤカードを内部に差し込むことで、現在のＳＤカードスロット搭載機種でそのまま使用できる変換アダプターである。上面の金属枠をモ―ルドに潜り込ませる構造で外部からの衝撃に強く耐久性のあるものとした。また独自のハーフロック機構でｍｉｎｉＳＤカードが飛び出さないように配慮した。アダプター表面の印刷デザインは、カスタム要求に対応でき、シボ仕上げが可能で高級感のあるものとした（写真２）。
◇ＳＤメモリーカード用コネクター【ＳＣＤＡシリーズ】
ＳＤメモリーカード用コネクターＳＣＤＡシリーズは、カードを押し込むことで挿入／排出するメディアプッシュのイジェクト機構採用で良好な操作性を実現。カマイナスド検出、ライトプロテクトＳＷは摺動接点構造で高い信頼性を有す。
カード排出時の飛び出しによる紛失を防ぐメディアハーフロック構造としている。
スタンダードタイプでは、スタンドオフ高さ０ｍｍ、１．２ｍｍ、１．５ｍｍ、１．８ｍｍ、２．３ｍｍ、―０．８ｍｍ（基板落し込みタイプ）、インナーテール（内端子タイプ）。リバースタイプではスタンドオフ高さ０ｍｍ、１．８ｍｍと豊富なラインアップを擁し、使用する高さに応じた選択が可能である（写真３）。
◇コンバインタイプコネクター【ＳＣＤＢシリーズ】
ＳＤメモリーカード、マルチメディアカード、メモリースティックの３規格に対応。本製品は３種類の小型メモリーカードを１つのスロットで対応するコンバインタイプコネクターである。
メディアの挿入／排出は、ハートカムによるメディアプッシュイジェクト機構で、好脱着性を実現し、優れた操作性を誇る。また、スタンダードタイプとリバースタイプがラインアップされセット側の設計時の自由度が増している（写真４）。

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		miniSDメモリーカード用コネクター　SCJB2B0102リバースタイプ			miniSDメモリーカード変換アダプターSCJC1A0100			SDメモリーカード用コネクターSCDA			コンバインタイプコネクター　SCDB(スタンダードタイプとリバースタイプ)

　ｍｉｎｉＳＤカードなどの小型メモリーカードが次々に提案されている。そのような新カードの誕生と同時に、変換アダプターの必要性も増えてくると考える。また、各種メモリーカードをひとつのスロットで対応できるコンバインタイプコネクターの要求はますます増えてくると思われる。
当社はこれらに向けて、市場の要求を的確に捉え、小型メモリーカード用コネクターの開発・提案を行っていく。 ※記載されている商品名は各社の商標または登録商標です。